実は私、過去の写真がほとんど残っていないんです。
特に、教室をしている風景の写真は一枚もありません。
並んだお味噌やお料理を撮るのには夢中になれるのに、いざ自分にレンズを向けられると、途端に恥ずかしくて逃げ出したくなってしまう。
「主役はあくまで糀と生徒様だから」と言い訳をしながら、自分から避けてきました。
私は糀の魅力を広めたいと言いながら、自分を表現すること、つまり「発信」にブレーキをかけていたのです。

(お声かけいただき撮ってもらった数少ない写真)
原因を探ってみると、幼少期の記憶に辿り着きました。
素敵な広告を見て感動した私に、大人が言った一言。
「この広告費はね、全部商品の値段に乗っかっているんだよ。」
その時から私の脳には「宣伝=余計なコスト=誠実ではない」というブロックが深く刻まれてしまいました。
「お金をかけて着飾るのは、結果的にお客様に負担を強いることだ。」
そう自分に言い訳をして、プロに写真を撮ってもらうことを「贅沢」だと封印してきたのです。
でも、それは大きな間違いでした。
私が発信をためらうことは、本来届くはずだった方に「糀のある暮らし」を届けるチャンスを奪っていたということ。
安さや控えめさに逃げるのは、私の持っている知識や経験、
そして何より「私を信じて来てくださる生徒様の未来」を、私自身が過小評価していた証拠だったのかもしれません。
安さだけを優先することは、一見優しいようでいて、実は質の高い学びや、長く寄り添うサポートを継続できなくなるリスクをはらんでいました。
講師が自分を大切にし、プロとして自信を持って活動すること。
それこそが、生徒様に「質の高い学び」と「ずっと続く安心感」を還元できる唯一の道なのだと気づきました。
だから今回、覚悟を決めてプロのカメラマンさんに撮影をお願いしました。
「安いことが正義」という思い込みを手放し、最後まで責任を持って価値をお伝えする講師であり続けることを、ここに誓います。
一皮むけた(発酵が進んだ?笑)私の新しい活動を、これからも応援していただけましたら嬉しいです。

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